"BLURRED CORDVAN SERIES"
本日は生憎の雨ですね、、。
バイクがびしょびしょです、、
本日は"BLURRED CORDVAN SERIES" を紹介します。
使用している革の会社(レーデルオガワ)の歴史がとても興味深い内容なんです。
レーデルオガワは、創業1971年に始まったコードバン専門のフィニッシャーで
革業界でも珍しいとされるこの会社は、ある少年とブーツの出会いから始まりました。
創業者の小川三郎はある日、日本軍の将校が大学視察に訪れた際その将校が履い
ていた靴がコードバンで作られたブーツである事を知った。
牛でもなく、山羊でもない、コードバンが放つ異質な光沢を目にした三郎は一瞬
にして心を奪われたと言う。その時、「おれは将来コードバンで食べていく」
そう言い放った瞬間から、彼の志は生涯揺らぐことはなかった。
1971年 自分の理想を叶えるため独立を決意する。
東京にあった、とある染色工場の一角を間借りして「オガワ染工所」を創業した三郎は、このときからコードバン専門の染色業者だった。
オガワ染工所では染色請負の工賃業を営んでおり、塗料染めのランドセル用コードバンを受注していたが、実はこの仕事で使用していたコードバンは
新喜皮革が鞣した革であった。
当時、ほぼ関わり合いの無かった2社だが、歴史を辿るとかなり昔から繋がりがあった事になる。
1974年、会社の経営が軌道に乗り出した矢先のことだった。
間借りしていた工場が火災により全焼、設備などがすべて焼失する。
不運に見舞われた三郎だったが、彼は立ち止まることを知らなかった。
無謀にも多額の借金を作り、自宅近くの土地を購入し即座に新工場を建ててしまったのである。
その時に社名を「有限会社レーデルオガワ」に変更し再出発したのです。
そして開業から20年、大学時代からの悲願だった、
「水のように透き通り、宝石のように輝くどこにもないコードバン」を作り出すことに成功。
アニリン染めの技法によってコードバンが持つ本来の美しさを、多くの人に提供できるようになったのです。
アニリン染めの開発により、工賃仕事に対して限界を感じていた時である。
1995年、染色依頼を受けていた会社が倒産したことがきっかけで、新喜皮革の新田常喜社長と出会い材料の直接取引交渉が開始する。
数か月後にはその許可が下り、染色工賃業から素材販売業へ転身し、レーデルオガワという理想の会社がついに完成しました。
そして晩年、ようやく思い通りのコードバンが作れるようになったと言い残し、2012年 小川三郎はこの世を去りました。
そして現在、三代目が後を継ぎ小川三郎が残した技術でコードヴァンを仕上げています。
自分はこのヒストリーを目にした時に、その創業者の想いや好奇心が詰まった
このコードヴァンを使って最上級のWALLETを作りたいと強く感じました。
まず、こちらから。
・BLD014 CORDVAN TRUCKERS WALLET
1950年代のヴィンテージ トラッカーズウォレットからインスピレーションを得て製作しました。
当時の物は薄く安い革で、安価で販売されていた物なのですが
贅沢にもコードヴァンに型押しをする事で、使用に伴い凸凹部の陰影が付き
経年変化を更にお楽しみ頂けます。
また、チェーンは真鍮製の四面ダブルの物を使用しており、服等が汚れないようゴールドコーティングを施しております。
ジッパーはデッドストックのTALONを使用。
収納も多数あります。
ボタンもオリジナルで製作し、ドレッシーさをも感じさせる大人なトラッカーズウォレットに仕上がりました。
続いて
こちらもWALLET同様、型押しを施しクラシカルな出で立ち。
フォーマルな装いをする時などにサラッと使っていたら格好良いですよね。
個人的にはお札とクレジットカード、名刺を何枚か入れて使うのがベストかと思います。
収納も多数あります。
ラインがとても美しいです。
現在オンラインストア、直営店で購入して頂いた方に
BLURRED ORIGINAL 2PIECE MASKをプレゼントしております。
※商品とは仕様が異なります。Mサイズのみ。
ではまた明日、投稿します。
BLURRED CLOTHING 渋谷